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梅雨が明けてたのか明けてないのかわからないけど、

 

歩いて20分くらいの近所だしってなめて歩いて向かったら、

目黒区の大きな坂と33℃の気温と反射板みたいな太陽の光にすっかりやられて

部屋に着く頃には、すでに多分半分くらい溶けてた。

 

美味しいご飯と美味しいお酒を大きな笑顔で味わったら

すっかり白昼夢みたいな時間の出来上がりだ。

 

モンジュースで割ったビールはいくらでも飲めるね

それと、ガパオの組み合わせも最高だね

 

なんて話してたら気付ばあっという間に夕暮れさ

 

窓の外は紫とオレンジが混ざって溶け出してる

開けた窓の外からは、生ぬるい夏の匂いが色々な記憶を思い出させる

そして今この瞬間もその思い出に加わってく

 

その気持ち良さで、かろうじて残っていた半分が完全に溶けた

 

帰り道、

そう。帰り道ってなんてあんなに切ないんだろう?

 

君が途中まで送ってくれて、

やっぱり外は大げさなほどに紫とオレンジに染められてて、

今日はありがとう、バイバイってハグして離れたあと、

も一度君からハグしてきた

なんで胸の奥がかすかに痛むのかわからないけど

 

or FATE

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その日は不思議だけどね

 

なんだか朝から会う気はしていたんだ

だから街を歩いててもその背の大きさとあの鼻の下のヒゲとあの肌の黒さを探してた

 

その日の私といったら、

ただ水着を買いに来てただけにもかかわらず

いつもよりセンシティブに、だけどちょっと大胆に、

そんでもってスピリチャルに・・・ごめん冗談、簡単に言うとよくわかんない状態だったんだ多分ね。

 

ハンズを出てふと見たらあの顔が目に飛び込んで来た

 

思わず目を疑ったし、思わず声をかけた

 

そしたらあの表情、お化けを見るみたいなビックリした顔で

こっちまで驚いた。笑

 

あの渋谷の凄い人ごみの中で、

あの渋谷のズレて行く壮大な時間の中で、

あなたとわたし

偶然なのか、必然なのか知らないけど

 

 

井の頭通りで偶然会って、

一言感嘆詞を交換したら、お互いまた人混みに消えてゆくの

 

今の誰、って聞かれたから、

うんただの知り合い〜って目も見ないで笑った。

 

そんな土曜日。

Trap

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どいつもこいつも

惚れたはれたとか、好きとか嫌いとか

相手の陣地争いで忙しくて

どいつもこいつも

騙しあいだよ東京ばかやろう

あんたもわたしも

その一言がどれだけ相手をおかしくさせるかなんて知らないままに

軽い気持ちで大好きって見つめながら

騙しあいだよ渋谷ばかやろう

 

そこらかしこに仕掛けられたtrapは

まるで純粋なんですって顔で笑ってる

実は時限爆弾で

あとで爆発するしくみってわけ

B/A/T/T/L/E

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真夜中の攻防戦で勝利したのは多分私なんだけど、

結果ドローなのかもなぁと

ひと気のない深夜の246をひたすら歩いて考える

 

土曜日の円山町の、

嘘も本当も全部グルグル混ぜになった愛達がうごめいてる最中で

私とあなたは何度も何度も

お互いの考えるまだ見ぬ着地点を探っていったりきたり

 

譲ったり、譲られたり、引っ張ったり、奪われたり

 

その眉毛と、その目の形とそのヒゲとその肩幅を、

何度も反芻してから

すぐに溶けちゃうミルクアイスと一緒に舐めて飲み込んだ。

JADED

傷ついて、傷つけて、傷つけられて、

もうヘトヘトよ

 

デタラメとプライドが口からあふれ出したら、

どっちが真理かなんてもうわからないのよ

 

多分どっちも本当なんだけどきっと、

なんつってな。

BOY

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ねえ男の子って不思議なの

 

 

 

 

 

「俺に会いたいんだろう?」って言うんだ。

 

わたしは曖昧なYES

だってそうでしょ。

 

そしてそのまま話を続けてたら

「俺に会いたいんだろ?」ってまた君のセリフ。

 

今度はわりとハッキリしたYES。

 

そうだね、って言ったら君はきっと満足するから。

 

大人だからそれくらい言えるのよ

 

君の中で私はまだ生きてるんだねー、ってそんなことふと思った。