■
梅雨が明けてたのか明けてないのかわからないけど、
歩いて20分くらいの近所だしってなめて歩いて向かったら、
目黒区の大きな坂と33℃の気温と反射板みたいな太陽の光にすっかりやられて
部屋に着く頃には、すでに多分半分くらい溶けてた。
美味しいご飯と美味しいお酒を大きな笑顔で味わったら
すっかり白昼夢みたいな時間の出来上がりだ。
レモンジュースで割ったビールはいくらでも飲めるね
それと、ガパオの組み合わせも最高だね
なんて話してたら気付ばあっという間に夕暮れさ
窓の外は紫とオレンジが混ざって溶け出してる
開けた窓の外からは、生ぬるい夏の匂いが色々な記憶を思い出させる
そして今この瞬間もその思い出に加わってく
その気持ち良さで、かろうじて残っていた半分が完全に溶けた
帰り道、
そう。帰り道ってなんてあんなに切ないんだろう?
君が途中まで送ってくれて、
やっぱり外は大げさなほどに紫とオレンジに染められてて、
今日はありがとう、バイバイってハグして離れたあと、
も一度君からハグしてきた
なんで胸の奥がかすかに痛むのかわからないけど