or FATE
その日は不思議だけどね
なんだか朝から会う気はしていたんだ
だから街を歩いててもその背の大きさとあの鼻の下のヒゲとあの肌の黒さを探してた
その日の私といったら、
ただ水着を買いに来てただけにもかかわらず
いつもよりセンシティブに、だけどちょっと大胆に、
そんでもってスピリチャルに・・・ごめん冗談、簡単に言うとよくわかんない状態だったんだ多分ね。
ハンズを出てふと見たらあの顔が目に飛び込んで来た
思わず目を疑ったし、思わず声をかけた
そしたらあの表情、お化けを見るみたいなビックリした顔で
こっちまで驚いた。笑
あの渋谷の凄い人ごみの中で、
あの渋谷のズレて行く壮大な時間の中で、
あなたとわたし
偶然なのか、必然なのか知らないけど
井の頭通りで偶然会って、
一言感嘆詞を交換したら、お互いまた人混みに消えてゆくの
今の誰、って聞かれたから、
うんただの知り合い〜って目も見ないで笑った。
そんな土曜日。